無塵カバー工法 ZeroD-Roof

既存のスレート屋根の上への取付なので屋根撤去は不要で、工場を稼動したままで施工が可能!また、無塵工法なので工場内の養生は必要なく、短い工期でリフォーム実施!建築板金業者のネットワークにより、全国対応!

ZeroD-Roofは主にスレート屋根用の部材ですが、その他の屋根のカバー工法についても別に部材がありますのでご相談下さい。

  • 工場を稼働したまま施工が可能!

    既存のスレートの上に取付けるカバールーフなので、既存屋根の撤去は必要なく、工場を稼動したままでの施工が可能です。 
    また、無塵工法なので施設内部の養生も不要です。 稼動したまま改修できるので、短い工期でリフォーム出来ます。
  • 産業廃棄物が出ない

    スレートはアスベストが含まれますので、それを撤去・廃棄するだけで多大な費用がかかってしまいます。
    ZeroDRoofによるカバー工法では、既存スレート屋根はそのまま残しますので、アスベストを含む産業廃棄物を出すことはありません。
    また、既存スレートや母屋には穴を開けない工法のため、工場内部にスレート・木毛セメント板・C型銅板の切屑が落ちることもありませんし、従業員が切屑に含まれる有害物質の影響を受けることもありません。
  • 断熱性能の向上

    既存の屋根にカバールーフを乗せることで、屋根が二重構造になり、施設内部の断熱効果が格段に向上します。 夏場も快適に作業が出来るようになる上、断熱による電気料金の節約にも繋がります。 老朽化した屋根の見栄えや強度を改善し、雨漏り、防音に関する効果も向上します。
    また、消費エネルギーの低減にも一役買っており、より「地球にやさしい」工法といえます。
  • 雨漏りなどの悩みも解消!

    長尺折半屋根を、既存スレート屋根の上からカバーしますので、雨漏りの原因となっている場所も同時にカバーしてしまいます。 よって、雨漏りも防ぐことができます。
    使用する屋根は小波スレートや大波鉄板屋根でもOK!
    転落防止ネットを使用しているので施工時の安全面も問題ありません。

  • 従来の工法

    既設のスレート及び木毛セメント板を貫通して、母屋(C型鋼等)にドリルビスで屋根材を固定します。 その際、スレート・木毛セメント板・C型鋼等の切屑が内部に落下します。

    ※スレートの切屑には身体に有害なクリソタイル石綿が含まれています。
  • ZeroD-Rofの工法

    既設スレートのフックボルトを利用して専用のサドル(通し母屋固定金具)を取付けます。
    そのサドルに通し母屋を固定し、新たな母屋を設置します。
    その母屋に屋根材をドリルビスで固定します。 
    既設スレートには一切穴を開けません=内部に切屑などは落ちません「屋根上で工事をしている時に気がつかなかった」というお客様の評価も頂いています。

    ※スレートの切屑には身体に有害なクリソタイル石綿が含まれています。

以下は、波型スレートの、0~50年の、曲げ破壊荷重と板厚減少値をグラフ化したものです。

上記グラフからは、波型スレートは、表層の風化による板厚の減少で、年々、強度は少しずつ落ちて来る事がわかります。
次に以下の表をご覧ください。20~40年の経過年数の曲げ破壊荷重に対する耐風圧力安全率です。
経過年数
曲げ破壊荷重
kgf
耐風圧力安全率
屋根一部材
120kgf/㎡
屋根周辺部
360kgf/㎡
20年
414
5.5
1.8
30年
391
5.1
1.7
40年
368
4.8
1.6

※注) 建物高さ16m、大波スレート葺き屋根6尺中母屋1本の場合とする

耐風圧力安全率の基準値はそれぞれ、屋根一部材120kgf/㎡、屋根周辺部360 kgf/㎡であり、安全率「1.0」であれば、安全率が普通、上回れば安全率が高い、下回れば安全率が低いということです。

表から分かることは、40年経っても、安全率が1.0を大幅に上回っており、スレートの耐久性・安全性に問題ないということです。

以上より、30~40年経過したスレート屋根でも、充分な耐久性があり、ZeroDRoofによるカバー工事を行うことは全く問題ないことが分かりました。

さて、次は、「従来工法との違い」で、ZeroDRoofによるカバー工法は、既設スレートのフックボルトにロングナットを取り付け、新しい屋根を設置すると書きました。それでは、30~40年経過したフックボルトは大丈夫なのでしょうか?

以下は、新品と劣化品(30~40年経過)のフックボルトの断面写真です。

表面は劣化していますが、30~40年経っていても、ボルトの内部は劣化していなことが分かります。
また、以下は、㈱淀川製鋼所試験センターにて、劣化品のフックボルトの強度性能試験を実施した時のデータです。

・必要条件:軒高:12m 屋根勾配:17度 基準風速:32m/s 建物仕様:閉鎖型
・スレート屋根の母屋ピッチ:850㎜ ビスの横間隔ピッチ:390㎜ 
・㎡当たりの金具の本数:3.01本/㎡

カバールーフ取付ビスの引き抜き強度

ビスの引き抜き強度  270kgf /本
㎡当たりの引き抜き強度 812kgf /㎡ =270×3.01

サドル(通し母屋固定金具)の引っ張り強度

金具の引っ張り強度   257kgf/本
㎡当たりの引っ張り強度 773kgf /㎡ =257×3.01

カバールーフ取付ビスの引き抜き強度

試験ピッチ@900㎜ 620kgf /㎡
この屋根の必要強度は、 屋根一般部:115kgf/㎡  周辺部:147kgf/㎡   隅部:162kgf/㎡ 屋根負圧強度は620kgf/㎡ですので、屋根の必要強度を大きく上回っています。 見慣れない単位や専門用語が出てきましたので、分かりづらいでずが、この実験から、30~40年経過したフックボルトを利用しても、強度は全く問題ないことが分かります。 その証拠に、今まで、数十万㎡の施工実績がありますが、フックボルトが壊れ屋根が外れたというクレームは一件もございません。 ちなみに、右写真は、実際の取り付け部分です。 取り付け後のロングナットを、フックボルトが見えるように切断した状態です。 フックボルトがロングナットに、しっかりとくっついているのが見て取れます。