遮熱材リフレクティックス

輻射熱と遮熱材のことは、「遮熱材リフレクティックスとは」、で分かって頂けましたでしょうか。
さて、輻射による熱移動以外に、他2つの熱移動があることをご説明しておく必要があります。
熱の移動方法には、全部で3種類あります。
「輻射」以外は、「伝導」と「対流」です。

さて、以下のグラフをご覧ください。
ビルの熱移動を、「対流・伝導・輻射」「下方・上方・側方」それぞれにおいて、測定した結果です。(ペンシルベニア州立大学 報告)

下方・上方・側方とも、輻射による熱移動が多くを占めていることが分かります。
平均しますと、熱移動の割合は、「輻射75%、対流20%、伝導5%」、となります。

ところで、遮熱材リフレクティックスは、残り25%の対流熱と伝導熱にはどうなんだと思われた方がいるのではないでしょうか。
率直に言いますと、遮熱材リフレクティックスは、対流熱と伝導熱には弱いです。リフレクティックスの表面は、アルミニウム99.9%、つまり金属ですので、例えば、ドライヤーの熱風を当てるとすぐに熱くなります。

但し、独自の施工法(リフレクト工法)で、それも解決してしまいます。
詳しいことは言えませんが、 実は、"最強の断熱材"、である、"静止した空気の層"、を活用します。
遮熱材リフレクティックスのすぐ横に静止した空気層を作ることで、空気が静止しているので対流熱が起こらず、物体がないので伝導熱も起こらないというわけです。
これで解決ですね。

それだけかと思われた方もいると思いますが、エアコンの温風が飛んでこなければ熱くないですよね。
沸騰したやかんに触らなければ熱くないですよね。
その状態が、「静止した空気層」、なのです。

これからの省エネ時代にとっては、遮熱材は欠かせないものになっていくことでしょう。

●実験内容
  1. 以下の材料を使って施工した、2つのボックスを用意    
    「遮熱材リフレクティックス8mm」    
    「断熱材(高性能フェノールフォーム保温板)25mm」
  2. 温度計をボックス内部に入れ、温度を測定  
  3. ボックスに電気ストーブ(800W )を3時間照射

ボックス=「実際の建築物」、ストーブ=「実際の太陽」

であると考えてみましょう。

以上の実験で、ストーブからは赤外線(電磁波)が出ていますので、ストーブは、輻射熱を作る太陽と考えることができます。

3時間後には、"断"熱材の建物の方が、"遮"熱材の建物より、約20度も温度が高くなったということです。

断熱材は、決して安価なものを使用しているわけではありません。某有名メーカーの最高品質の断熱材で実験しています。

この実験から分かることは、遮熱材は輻射熱を反射してしまうことに対して、断熱材は輻射熱の移動を遅くするにすぎないということです。
断熱材は、輻射熱に限らず、対流熱と伝導熱に関しても同じことが言えます。その証拠に、断熱性能を高めるということは、断熱材をどんどん厚くするということなのです。分厚くすることで熱の伝わり方を遅くするのです。
更に悪いことに、断熱材は、断熱材自体に熱をため込んでしまいますので、夜になっても室内の温度が下がらないという現象も作ってしまいます。
ただ、残念ながら、現在、日本のほとんどの建物には、断熱材のみが使われています。

先日、某大手ハウスメーカーにいた方と話す機会がありました。その方は、断熱材の性能や劣化・畜熱の問題に対して、疑問感じていましたが、立場上、お客様に断熱材を提案し続けなければいけませんでした。
退社後、独立し、断熱材に変わるものはないかと探し求め、遮熱材リフレクティックスに出会い、「コレだ!」と思われたとのこと。
今は、九州で、この遮熱材を広めるためにかなり奮闘されています。